オーストラリア一般情報
基本情報をおさえたうえで、スムーズで安全なロケを計画しましょう。
気候
南半球にあるので日本とは季節が逆。北に行けば行く程、暖かくなる。 一日の気温差が大きく、日中は暑くても朝晩は冷え込むことが多い。 シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストは比較的晴天率が高い。熱帯性気候、温帯性気候、亜熱帯性気候、熱帯雨林気候、砂漠性気候の5つの気候に分かれている
時差
オーストラリアには３つの時間帯があり、東西で３時間の時差があります。
・東海岸の州（NSW、QLD、VIC、ACT、TAS)は日本時間＋１時間
・中央部の州（SA、NT)は日本時間＋30分
・西海岸の州（WA)は日本時間 -2時間
サマータイム（デイライト・セービング）
NSW、VIC、ACT、TAS 、SAでは10月の最終日曜日から3月の最終日曜日まで +1時間。
例えばこの期間のシドニーの時間は日本時間＋２時間になります。
国土面積
総面積は768万平方キロメートルと日本の約22倍。南北は約3500km、東西は約4000km。
人口
2400万人 （日本の約5分の1）
電圧、コンセント
電圧は日本と異なり、240～250ボルト、50サイクルです。マルチボルテージでない器機は トランスが必要です。コンセントの差し込み口はすべて3つ叉、もしくはハの字型。高圧であるため、コンセントの横には必ずスイッチがついており、安全上、オンにしないと電気が流れないようになっています。
治安
比較的「治安の良い国」と言われていますが、置き引き、強盗などは非常におおいです。 機材を車の中に放置したり、目を放すのは危険です。車中の機材を黒布で隠すとより安全です。
チップ
基本的にチップは必要ありませんが、ある程度のレストランでは10～15%のチップを払うのが普通です。個人的にロケの食事の場合はチップはなくてもいいかと思います。余った釣り銭を置いておくくらいでもOK。
単位
長さ、重さとも日本と同じメートル法が使われています。
飲み水
水道の水は原則として問題ありませんが、ミネラルウォーターも安価で売られています。内陸部や離島の場合はその土地で確認しましょう。ちなみにこちらではミネラルウォーターは炭酸水（スパークリングウォーター）の事で、スプリングウォーターが普通の水です。
レイトナイト・ショッピング
夕方５～６時にはほとんどのお店は閉り、ロケが終わってから買い物はほとんど無理ですが、レイトナイト・ショッピング・デーには午後9時まで営業しています。シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストは毎週木曜、メルボルン、パースは毎週金曜で、町中も人でにぎわいます。
ロケ準備
ワイヤレスマイクのUHF周波数
オーストラリアでは520MHz - 694MHzがワイヤレスマイクに割り当てられて、その中でも都市部ごとに推奨の帯域があります。日本仕様の800MHz帯は使用できません。詳しくはお問い合わせください。
ドローン撮影
Phantomシリーズなどの２kg以下の機体では商用でもライセンスは必要ありませんが、操縦者の事前登録、撮影場所の事前申請など必要で、細かい規則もあり高額な罰金も課せられるので、ドローンパイロットライセンスを持った人を手配したほうが良いです。弊社カメラマンはドローンライセンス保持者なので、詳しくはお問い合わせください。
カルネ
オーストラリアはカルネ加盟国です。撮影機材を持ち込む場合はカルネが必要とされています。特にENGやシネカメラなど、いかにも高価な機材はカルネがあったほうがいいです。DSLRや制作デジくらいであれば必要ないかなという感じです。
オーストラリアドル（A$）
「自国の通貨が一番強い」という外国為替の原則があり、日本でA$を買ったほうが有利といわれています。現地で換金する場合はカジノ内の換金所のレートが良いようです。A$が残った場合、またJP￥に換金するとレートが極端に悪いので、使うか使わないかわからないお金はJP￥のトラベラーズチェックで持ち込むのも一つの手段です。現金の持ち込みは無制限ですが、A$10,000 以上に相当する現金（日本円、豪ドルを含む）を所持している場合は到着時に申告が必要です。
海外旅行傷害保険
必ずAIUなどに加入して来ましょう。
タバコ
１箱25本で3000円！くらいします。吸う人はできるだけ持ち込みましょう。（無税対象は、タバコは50本）レストラン、カフェなどの室内（州によっては敷地内は全て禁煙）オフィスビル、レンタカーなど完全に禁煙です。路上で吸っていると、知らない人に「一本くれ」と言われます。海外ロケを期に禁煙しようとして、一切タバコを日本から持ちこまないスタッフがよくいますがいまだ成功した人はいません（笑）結局現地で高いタバコを購入していました。ストレスの多い海外ロケで禁煙は無理？です。ホテルも喫煙できる部屋も最近ではすくなく、吸える場所も限られているので節煙には成功するかもしれませんね。
収録用テープ、ディスク、メディア
現地でも都市部では各種メディアは購入可能です。日本から持ち込んだほうが安くて安心です。今だHDVを使っているバラエティ番組などありますが、HDVたHDCAMのテープはほぼ入手不可能です。
雑誌
読んだ後、現地の日本人にあげると感謝されます。ちょっとエッチな雑誌はオージーも大喜びです。
小綺麗な服装
食事、夜遊び用にポロシャツやシャツなどの服装はひとつあったほうが良いです。オ－ストラリアの各都市にはカジノがありますが、破れたジーンズなどでは入れません。レストランなどで食事は衿付きがマナーです。
備品
ガムテープ、ドラフトテープなどのテープ類（日本のガムテープは優秀です。）
電池（値段が高い、ワイヤレスには日本の電池を使ったほうが安心）
そして余ったら現地クルーに置いて帰ると喜ばれます。
日焼け対策
オーストラリアの紫外線は日本の７倍といわれています。夏のオーストラリアで終日外ロケを する場合、日焼け止め、サングラス、帽子と合わせて必ず必要です。日焼けして日本に帰りたいという方が多いですが、すぐに火傷になるので要注意です。
入国・出国の注意
持ち込み機材の注意
出国または国内線に搭乗する際に、手荷物サイズの規定より大きいとの理由でENGカメラの機内持ち込みを断固拒否をする係員もおります。最悪はレンズを外せば大きさは規定内になりますので、必ずレンズキャップとマウント側のボディーキャップは携帯しましょう。
また、最近リチュームイオンバッテリーの取り扱いが大変厳しくなっております。バッテリーは全て機内持ち込みです。100Wh以下のバッテリーは個数制限はありませんが101Whを超え160Wh以下のバッテリーの2個までとなっています。（2017年4月現在）必ず接点にテープなどを貼って絶縁しておきましょう。ドローンなどで使われているリチュームポリマーバッテリー用の規則はまだないので、リチュームイオンバッテリーと同じ扱いです。リチュームポリマーは発火しやすいので要注意です。
ちょっと前までのバッテリーはV、Ahのみですので、かならずWh表示のもの、もしくはWh表示のステッカーに変えたものを持ち込みましょう。VとAhをかければWhになりますが、そもそもこの規則を理解していない空港職員もいて、「バッテリーはとにかく２本まで！」と言い張ったりしますので「IATA危険物規則書」などのプリントしたものを持ち歩く事をお勧めします。
食品を持ち込む際の注意
ユニークな動植物が多く生息するオーストラリアは、特有の生態系を持ち、ほかの地域に生息する害虫や病原菌を持ち込まれると、オーストラリア特有の動植物の生態系や畜産農業に壊滅的なダメージを与えてしまう恐れがあるため、特に厳しい検疫が行われています。 基本的に食品関係は持ち込まない方が無難ですが、日本の味が恋しくなる長期ロケの場合そうはいきません。アメ１つでも持っている場合は入国カードに記入し、また税関に並ぶ際に、必ず「申告するものがある」の列に並ぶようにしましょう。
食品の何がOKで何がNGなのか私は未だに良くわからないし、規則もコロコロ変わるし、係員によっても判断が違います。自己申告してNGの食品が見つかったとしても没収ですみますが、「申告するものがない」と申告した上て何か食品（合法な食品でも）が見つかると問答無用で即罰金です。
オーストラリア都市別 最高最低気温・降水量
ブリスベン(ゴールド・コースト）
シドニー
キャンベラ
ホバート（タスマニア）
メルボルン
アデレード
パース
ダーウィン
アリススプリングス（エアーズロック）
（東京）
オーストラリア都市別 日の出・日の入時間
夏時間を正式採用しているのは、オーストラリア首都特別地域、タスマニア州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州。（10月の第一日曜日から4月の第一日曜日まで）
役立つリンク集
オーストラリア政府
http://www.business.australia.or.jp/tour
オーストラリア政府観光局
http://www.australia.com/jp
豪州屋便利帖
http://www.goshuya.com
オーストラリアNOW
http://www.wave.au.com/australia-now
日本大使館 Embassy of Japan
112 Empire Circuit, Yarralumla ACT 2600 Tel：02-6273-3244 Fax：02-6273-1848 http://www.au.emb-japan.go.jp
日本領事館 在シドニー総領事館 Consulate-General of Japan
Level 34, Colonial Centre, 52 Martin Place, Sydney NSW 2000 Tel：02-9231-3455 Fax：02-9221-6157
http://www.sydney.au.emb-japan.go.jp
在メルボルン総領事館 Consulate-General of Japan
45th Floor, Melbourne Central Tower, 360 Elizabeth Street, Melbourne VIC 3000 Tel：03-9639-3244 Fax：03-9639-3820
http://www.melbourne.au.emb-japan.go.jp
在ブリスベン総領事館 Consulate-General of Japan
17th Floor, Comalco Place, 12 Creek Street, Brisbane QLD 4000 Tel：07-3221-5188 Fax：07-3229-0878
http://www.brisbane.au.emb-japan.go.jp
在ケアンズ出張駐在官事務所 Branch Office in Cairns, Consulate-General of Japan at Brisbane
Level 15, Cairns Corporate Tower, 15 Lake Street, Cairns QLD 4870 Tel：07-4051-5177 Fax：07-4051-5377
在パース総領事館 Consulate-General of Japan
21st Floor, The Forrest Centre, 221 St. George's Terrace, Perth WA 6000 Tel：08-9480-1800 Fax：08-9321-2030
http://www.perth.au.emb-japan.go.jp
主な緊急連絡先
警察・消防・救急 000
電話通訳サービス 13 1450
連邦移住省管理局 13 1881
電話番号案内 12455
天気予報 1196